レビュー by c0taroさん
皆さんは社会人になって、毎日が迷子みたいで心もとなかったり、 全然うまくいかなくて、通用しなくて、悔しかったりしたこと、、ありませんか?
自分を見失いそうな時に、ふと本書を読んでみれば何かヒントを得られるかもしれません。
本書は超高級フレンチレストラン、「コートドール」のオーナーシェフである著者の「料理」を極めて行った人生論。
日本料理界の不条理を脱して、23歳でフランス語も分からないまま渡仏した著者は、「生き抜く為の激しさの下地が日本と全く違う」と感じながら修行に修行を重ねる。 料理の下っ端、仕込み時代から少しずつ認められて大きなレストランのシェフを務めたり、いくつか転々と回って、最終的には自分の店を日本に構えるまでの自伝です。
まさに題名通り、調理場という"戦場”で、頭はフル回転、修行の為にソースを飲みまくって体を壊すとか、、働くスタイルがストイック。そうして各店の支配人のマネジメントの限界を感じたり、更なる自己成長の機会を探して、6店も転職を経ています。
情熱的な言葉が多く、熱ッ苦しく感じる人もいるかもしれないけど、僕は好きです。こういう職人タイプ。
本書では12年間それぞれの店で自分が何を感じ、何を学び、何をアウトプットしたのか。そういう仕事に対する姿勢、多くの人との関わりが書かれています。
この本ではかなり多くを学べたのだけれども、僕なりに解釈するならば、大きく分けて2つ。
【1】人生を成功したいならば、若いうちから豊かな経験を持てということ。
「豊か」といっても、この場合「過酷」と同義です。若いうちから若いうちにしか出来ないタフさをどんどんぶつけて行けということ。年になったら出来ないから笑
【2】自己成長とポジションが生産性と比例してなけば無価値だ。
この著者は自分の腕が上がり、それなりの地位を築けば築く程、その分やるべき仕事が増大している。当たり前かもしれないけど、権力を持つと保守的になり、現状維持してしまう人達とは、生き方が全く違う。
単身でフランスに渡って、激流のように過ぎて行く日々をくぐり抜けたからこそ、見えてくる風景といいますか、そういう熱い人の自叙伝でしたね。
レビュー登録日 : 2011年06月25日






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