妻を譲らば

著者 :
  • 中央公論新社 (2016年5月7日発売)
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本棚登録 : 23
感想 : 8

前作・バタフライと同じく群像劇だが完成度が遥かに高いと思う。性的な倒錯を描いているが、性描写がほぼなく、心の細かな描写が代わりとなっている。買って良かった。後半は、好みが分かれるかもしれないけれど、とてもこの作者らしい展開。手に入れたはずなのに、直ぐ隣にいるのに、お互い片想い。血統と偶然に呪いのように縛られた登場人物たちの人生は、癖があってもなお、共感せずにはいられなかった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2016年7月30日
読了日 : 2016年7月30日
本棚登録日 : 2016年7月30日

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