わたしたちが孤児だったころ (ハヤカワepi文庫 イ 1-3)

  • 早川書房 (2006年3月31日発売)
3.70
  • (107)
  • (190)
  • (194)
  • (19)
  • (10)
本棚登録 : 1921
感想 : 186
3

上海で暮らし、10歳のある日突然孤児となったクリストファーがロンドンで有名な探偵となり、両親の行方を追う。
両親がいなくなった時から、まさに孤児のように目の前の厳しい現実と向き合って強く生きてきたクリストファーがたどり着く事実は辛く悲しいものだった。
しかし、そこには母の長年絶えることのなかった愛情があった。

母と自分の消えることのない繋がりを見出すことができたクリストファーは、ついに孤児であることをやめることができたのだ。
切なくて美しい話だった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2015年12月3日
読了日 : 2015年11月29日
本棚登録日 : 2015年11月19日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする