オーバーラップ文庫創刊!
ってことで、当初他の人の感想待ちしようと思ってたのですが
ちょうど休みだったので買いに行ってきました。
で、どれも地雷臭がすると評判(?)のラインナップで、
『ベン・トー』のアサウラ最新作を誘われチョイス。
たしかにあらすじはすげえ微妙でしたが内容はなかなかでした。
http://over-lap.co.jp/Form/Product/ProductDetail.aspx?pid=9784906866151
『ベン・トー』のファンってたぶん楽しんでるとこ別れると思うのです。
ひとつは虐待気味のひどいいじめ過去話や、BL関連ネタなどのコメディーパートを楽しむ人。
もうひとつは、弁当の描写や戦闘描写の臨場感、その中に感じる熱さや高揚感を楽しむ人。
今回の子の新作は、前者のタイプの方には微妙かもしれません。
僕はどちらかというと後者なのですごい楽しめました。
もちろんコメディ皆無というわけではなく、
やっぱりいじられキャラはいて、
その辺で適当に笑いをとりながら進んでは行くのですが、
それよりやっぱ描写力が半端ない。
美味しそうなお料理から泥沼の銃撃戦まで、
ここまで映像が浮かんでくる作家さんはかなり貴重だと思います。
銃火器のリアルネームが出てくるので、
検索して絵を確認しながら読んでいくとさらにリアル。
内容的には作家の趣味や妄想でで描かれてる部分が強く、
多少マニアックに仕上がってますが、
ラノベに限らず本って、好きなこと書いてる物のが面白いですよね。
キャラに関しては、どっかで見たようなキャラが多いですが、
主人公は男っぽい性格の女の子。
つーかこれ女の子にする必要あったのかってくらいに、
割りきり方とか悩み方がおとなしめの男子主人公っぽい。
まあ、設定の持って行きかた的に女の子であるべきですが、
ううむ…ちょっとひっかかったかな?
でもまあ、ちゃんと悩んで考えて。
デスニーラウンドと悩みの絡めかたもよかったでっすし、
ちょっとさっぱりしすぎてますが毒が無くて良い主人公かと。
全体として、読み始めのワクワク感ほど、
お話の締め方は上がりきらなかった感じですが、
ぜひ次の巻もよみたいですね。出るかな??
- 感想投稿日 : 2013年4月23日
- 読了日 : 2013年4月23日
- 本棚登録日 : 2013年4月23日
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