地球を「売り物」にする人たち――異常気象がもたらす不都合な「現実」

  • ダイヤモンド社 (2016年3月11日発売)
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温室効果ガスは毎月20億トン(毎秒800トン)
2100年までに気温は5.2℃上昇する予定。
これが本当なのか?どうかも疑問になるようにいろんなことが言われているが.....本当なんでしょう。
この事象を踏まえて、こんなにもビジネスが進んでいるのだから。

気候変動関連ファンド、北極海航路の領有権、地下資源、人工雪製造、淡水化プラネット、火災やハリケーンなどの保険、営利民間消防組織、水供給ビジネスや水利権取引、農地獲得、難民流入防止や拘束、護岸壁や防潮堤、浮遊式の建物や都市建設、バイオテクノロジー、気候工学の応用....。

…内容…
1.融解
北極海では石油、新しい航路、レアメタル。
グリーンランドでは水、石油、金、レアメタル、亜鉛。
雪解けのアルプス、ヒマラヤ、ピレーネ山脈、ロッキー山脈、氷河の損失は、干魃をよぶ。
水との戦いが始まる。
イスラエルのIDEテクノロジー

2.干魃
山火事
春の早い時期に雪が溶けると農作物の栽培期間が延び最終的にはより多くの「燃料」ができあがる。燃えやすいものが乾燥する期間も伸びる。冬が温かいと寄生性の幼虫がよく育ち森林破壊が進む。

保険ビジネス、ヘッジファンド、農地強奪、環境移民。
…資産分類としての水…
作り出すことができず永遠に量が不変。淡水のパーセンテージが減り塩水が増える。

3.洪水
グリーンランドや南極を覆う厚い氷床は周囲の海水に強い引力を及ぼしている。融解により1年でおよそ3㎜の割合で上昇している。2Ⅰ00年にはおよそ30センチ高くなる。

サイクロン、ハリケーンは海水温に煽られる。
バングラデシュの1/5は永久に水没。
2000万人~3000万人は環境難民となる。
肥大な土地へ、護岸壁、デング熱再来で盛り上がるバイオ、気候工学、気候工学の主要材料である硫黄。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 訳本
感想投稿日 : 2016年12月26日
読了日 : 2016年12月26日
本棚登録日 : 2016年12月12日

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