この作品を読んでいると必ず紅茶が飲みたくなります。
ティーポットから美しい花々の描かれたボーンチャイナの白い茶器へ
熱い紅茶を注いで。
少し枯れた色になってきた晩秋の庭でテラスから庭を眺めながら静かに過ごす一時は日本にいると難しいです。
茅島邸ならば可能でしょうね。
相変わらず頑に庭師を愛していて、自分ばかりが彼を愛していると思い込んでいる澄人さんの不器用さが可愛らしい。
高貴なお育ちからか、すこし風変わりな行動に出てしまう澄人さんが今回は黙って彼の故郷へ一緒の飛行機でついていってしまった事に子供っぽい執着を感じた。一緒にいたかったんですね、彼と。
ですがそれで彼の逆鱗に触れてしまい、空港でぶたれた時は驚愕しました。
澄人さん、初めてぶたれたのではないかしら〜。
一悶着はあってもそこは凡人とは違う澄人さんのした事ですし、一緒にいれば絆されて結局熱い夜を過ごしてしまいます。
「お前になら何をされてもいい。」と本気で言う澄人さんの固い意志と愛情に毎回心揺さぶられます♪〜
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
遠野春日
- 感想投稿日 : 2011年8月7日
- 読了日 : 2011年8月7日
- 本棚登録日 : 2011年8月7日
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