僕は上手にしゃべれない (teens’ best selections 43)

著者 :
  • ポプラ社 (2017年2月9日発売)
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感想 : 62
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タイトルでもわかるように、吃音の話。
柏崎悠太(ゆうた)は、小1のころからの吃音があり、みんなの前で話すようなときには、仮病をつかったりする。
中学へ入学した悠太は、自己紹介もそれで通り抜ける。
入学式で手にした放送部のチラシに惹かれていた悠太は、放送部の部室で同じクラスの古部加耶(こべかや)とすれ違う。
廃部寸前の放送部を助けるということで、二人は入部。
3年生の立花先輩はなにかと優しいが、受験を控えている身で、部活動は二人での発声練習になる。


吃音はまだわからないことだらけであり、治らないらしい・・・
悠太の辛さはなかなか理解できないかもしれないが、幸せそうに見える人にもそれぞれに辛さを抱えて生きているということを想像できたらいいかな、と。

お姉さんの演劇部のくだりも辛い。

作者も吃音者であり、大人となった今はずいぶん通り過ぎる術を覚えたようだが、やはり子ども時代には苦労したとのこと。
吃音への理解が深まることを望んで書いたとのこと。

姉 遥(はるか)
先輩 3A立花孝四郎 帰国子女
担任で顧問、英語教師 椎名美雪(しいなみゆき)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年4月24日
読了日 : 2017年4月24日
本棚登録日 : 2017年4月24日

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