絵本は語る はじまりは図書館から

著者 :
  • 子どもの未来社 (2013年11月22日発売)
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感想 : 7
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図書館に関係する絵本の紹介と静岡市でも公共図書館づくりへの参加記録および、人にとって図書館とは何かに言及した本

こうした方々の活動が日本の文庫や地域図書館を支えてきたのだと思う。それなのに、自治体は図書館業務を委託に走り、委託期間を単年にするという展望のなさ。
委託業務に携わる人たちの待遇の悪さ。
介護もしかりだが、こうした人にかかわる業務について軽んじている限り、国の発展はないのではないかと危惧する。

などと、書くとこの本が手厳しい意見のみの本のようだが、多くのページは絵本、読みものの紹介にさかれている。

図書館の魅力を改めて知ることで、図書館に携わる身を正していたいし、図書館を守るひとりでいたいと思う。


P114
<わたしたちの図書館が、まちを変える>

学校に行けなくても
障碍や病気があっても
資産や職がなくても
組織に属していなくても
日本人でなくても

どんな立場にあったとしても

1知るチャンス、学ぶチャンス、読むチャンスが得られる社会

2知り方、学び方、読み方を身につけることができる社会

3知る喜び、学ぶ喜び、読む喜びが得られる社会

4知縁、学縁、読縁を育む社会

そんな社会を作ることが図書館の役割です。
図書館は建物ではなく、あらゆる人々に「知る権利、学ぶ権利、読む権利」を保障する社会システムであり、よりよく機能することで、市民を幸せにし、住みよいまちづくりを応援します。

100年後の子どもたちが「このまちに住んでよかった」と言ってくれる。そんなまちに変えていきましょう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2014年5月14日
読了日 : 2014年5月14日
本棚登録日 : 2014年5月14日

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