「君が僕の息子について教えてくれたこと 」を見て、東田直樹さんという青年を知り、FBにつぶやいたところ、この本の存在知った。その日の昼には、販売員さんに巡り合い、すぐに手に入るという、とても奇跡的な出会いの一冊。
そして、この一冊は生涯手放したくない一冊だと、確信している。
奇しくも息子と同じ歳の直樹さん。
彼の文章によってわかる自閉症の症状は、彼の内面と行動が結びついていないことから起こっているのだということがよくわかる。本人が望まないのに、コントロールできないがために起こっていること。外側からみれば奇異なこと。
なんという辛さ・・・にもかかわらず、彼の本心は美しい。自然の中に生み出されたばかりのように、清らかだ。奇異な目でしか見られない外の人をも浄化するほどのすごいパワーの清らかさだ。そういう文章だ。
その中でも一番好きな個所は~
P112人から「好き」と言われることも希望
希望というものは普通、将来の夢や目標で、自分の力で探すものだと思われています。けれども、僕はそれだけではないと考えています。希望は生きる意欲を引き出すためのものだからです。人から「好き」と言われることも「希望」ではないでしょうか。
明日の自分を待っていてくれる人がいる。そう思えることが、希望のない人の「希望」になるのです。
ありがとう!!
こんな素晴らしい本を書いてくれて!!
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2014年8月21日
- 読了日 : 2014年8月21日
- 本棚登録日 : 2014年8月21日
みんなの感想をみる