新訳版 アンネの日記 (文春文庫) (文春文庫 フ 1-1)

  • 文藝春秋 (1986年11月1日発売)
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本棚登録 : 104
感想 : 10
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今回、12歳の子供の夏休みの読書にと思い図書館で借りて来たのですが、自分でもついでに読んでみました。今まで中々手が出なかった本ですが、読み始めると引き込まれ、特に隠れ家での人間模様やその考察が面白く興味を引きました。
多感な時期に大人からの逃げ場のない状況でぶつかり合う様子から、徐々に心が成長して自律していく様が赤裸々に書かれていて、かつて同世代だった頃の忘れていた気持ちを思い起こさせてくれました。また一方で、来たる娘の思春期で親の立場から心に留めておきたい内容が沢山ありました。

アンネ本人も書いていましたが、アンネは早熟で感受性が豊かでかつ文才がある為、同世代の子が言語化出来ない様なことを沢山書いていることに感銘を受け、自分も思春期の頃に読めば良かったなと感じました。
なので子供にもいつか読んでもらいたいなと思いましたが、完全版には性的な表現なども含まれるので、少し大きくなってから勧めるか、省略版を勧めるかにしたいと思いました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年8月15日
読了日 : 2023年8月15日
本棚登録日 : 2023年8月15日

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