三姉妹の長女はインテリアコーディネーター。なかなか業界のこともわかって書いていて、ブラインドがカーテンに変わったのを忘れてレールがエアコンに干渉してしまったなんてエピソードが描かれた小説を読むのは初めてだ(笑)。でもそれをフォローしてくれた先輩営業マンに惚れるというとこはあまり現実的じゃない気が(笑)
それはさておき、別な人格の3姉妹を別視点で丁寧に描き分ける文章力は素晴らしい。内容はほどほどに薄いホノボノ恋愛系だけど、それも妙に心地よい。
「電車の窓から見える雨の街は、明るさを嫌っているようだった。それがせめてもの救いだ。青い空が見えていたら、私はきっと、泣いていただろう。」
ドラマ化決定!〇〇が泣いた!という帯にくるまれたベストセラーを読んでがっかりするくらいなら、メディアワークス文庫のひとつも手にとったほうが、ずっとほっこりできるというもの。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2014年3月2日
- 読了日 : 2014年2月27日
- 本棚登録日 : 2014年3月1日
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