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シュールよりクールがすき。
レビュー by ゆわささん
在日に興味のある人、ない人、よく知らない人
適当にさくっと何か暇つぶしに読みたい人 におすすめです。
知らないものって怖いから人は名前をつけるんだって、
名前をつけることで自分たちの意識とか領域の中に収めることが出来て
コントロール可能な気になって恐怖が一気に減るんだって。前に何かで読んだ。
在日の人と関わったことはないけど漠然と持ってるイメージが
リアルなエピソードを読むことで段々鮮明になってきて
知らなくて怖いっていう感情が薄れていくのをすごい感じた。
だからこの本読むと人種差別なくなるよ!
なんて訳は無いんだけど、
知らないって恐怖は薄れて、何なんだろうってちゃんと考えれるようになると思う。
そんでそういう、在日って何なんだろうっていうモヤモヤとかイライラが
作品中ずーっと漂ってる気がしてた。
杉原の一言一句ににじみ出てた。DNAの話とかに。
それを突き付けられて、じゃあ日本人って何なんだよって疑問が自然に湧いてきた。
国籍とか国とか国境とか人種とか祖先とか歴史とか何なんだろう。
でもほんとはそんな難しい小説じゃないです。
ただの、杉原と桜井の、恋愛小説ですほんとは。多分。
あと親子の話です。あと青春小説でもあります。
そういうのは全部ほんとは国籍なんかと関係ないところに存在してて
それだけで完結できるお話のはずなんだけど、
なんか国籍ってやつが邪魔するんだよ、何なんだろうほんとに。
在日っていうテーマではあるけど
全体的な雰囲気は堅苦しいとか重いとかは全然無くて
めっちゃ読みやすかった。びっくりするほど順調に読み進めれた。
会話多いし短文多いしエピソード多いし読みやすい。
あとはっきり言葉にはせずに匂わす、みたいな無駄な技法とかも無くて
杉原が明確に言葉にしてくれるから分かりやすい。
あと映画観た後でも全然面白かった。
内容は一緒なんだけど、文章のリズムが良いから読み進めちゃう。
桜井と杉原が歩いてるシーンとか頭に浮かんで幸せになれる(笑)
映画も原作も何度でも楽しめる、結構レアな作品だと思いました!
レビュー登録日 : 2011年10月07日
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