開幕ベルは華やかに (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1984年12月20日発売)
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本棚登録 : 224
感想 : 25
3

「二億円用意しろ。さもなくば大詰めで女優を殺す」一本の電話が劇場関係者に激震を起こした―
折しも劇場では話題作がかかり、満員の観客が詰めかけていた。
主演女優は文化勲章受賞が発表されたばかりの八重垣光子、相手役もまた演劇界の至宝・中村勘十郎。
舞台と同時進行するバックステージの緊迫の駆け引き、人間ドラマ。
愛憎渦巻くミステリー長編。

怪しい人物がたくさんいて、誰と誰が繋がってるのかと思えば…外部だったがっかり感-
殺された観客はとばっちりもイイトコロ…
これもまた、現代では起こり得ない(簡単に阻止されると思うけどどうだろう?)この時代だから、な事件だと。
後進を潰すような扱いはどうなの、との思いと、そこを乗り越える才能と運が無いとスタアにはなれないよね-とも。
八重垣光子は計算高いのか天然なのか…“女優”であるのは間違いないけど。
別れた元夫婦のふたりの微妙な仲も面白かった-

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2016年4月4日
読了日 : 2016年4月3日
本棚登録日 : 2016年1月24日

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