白洲次郎 占領を背負った男(上) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2008年12月12日発売)
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感想 : 105
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前半(上)
日本国憲法が出来るまでのマッカーサー率いるGHQとの攻防。マッカーサーの考えた日本を独立国家として自由民主主義を盛り込んだ革新的憲法草案は日本を二度と戦争させない、戦闘威力のない骨抜きにするためのものだったとか。戦争に負けたことを認めたくない内閣府の軍人議員たちの保守的な考え、どちらも譲らないその両方の心理的作戦は緊迫感があります。
その間を取り持ち白州さんの心理的負担や憲法草案に関わる人達との繋がりから 日本国憲法が出来るまでの過程がいかに険しかったか。

憲法改正するにはどれたけの人が関わり、命を投げ出してできたか、第九条がどれだけ重みがあるか、白州次郎さんだけでなく当時の人達を知ること 安部内閣府の数人だけで簡単に憲法改正を決めていいものではない。まだまだ集団的自衛権や、憲法改正については時間をかけて議論する余地はあると思う。


近代歴史に出てくる人たちが凄すぎて大河ドラマでもっと取り上げて欲しいと思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史
感想投稿日 : 2014年7月15日
読了日 : 2014年7月15日
本棚登録日 : 2014年7月3日

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