僕の目的は、(どちらかというと)気づき・意識についてより深く知る、というものであったので、この本が解説するヒーリングについては特に興味があったわけではない。そのことは翻訳者のあとがきが指し示しているように、まさに僕は目覚めだけを追い求めるタイプの典型的な人間である。
しかし、この本はその"純粋な意識"の可能性を広く知らしめる大きな存在であることに変わりはない。この本を手に取る動機がエゴから生まれた欲求であろうとなかろうと、著者はいろんなエクササイズを通して気づきへと丁寧に導いてくれるだろう。その結果、完全に安定した場所で癒しを感じられるのなら、それを否定するのはおかしい。
苦悩の解消と苦悩の超越、一見相反するように見える2つの方向性を同時に解決してくれる一石二鳥の本である。本当の意味で、根本的な問題の解決に取り組もうとする人がまず最初に読むべき書だと思った。
ありがとうございました。
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- 感想投稿日 : 2013年2月7日
- 読了日 : 2013年2月7日
- 本棚登録日 : 2013年2月7日
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