心を読みすぎる: 心の理論を支えるワーキングメモリの心理学 (プリミエ・コレクション 44)

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  • 京都大学学術出版会 (2014年4月4日発売)
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感想 : 4

個人的にタイトルに惹かれて手に取りました。
他者の気持ちがわかるだけの知識は充分に持っているはずなのにあの瞬間何故理解できずにすれ違ったのかという疑問をワーキングメモリの観点から検証していきます。

p.94にある「日常生活への示唆」から
『…したがって、不安やストレスに曝されているときほど「自分の心=相手の心」と考えやすくなり、自分の気持ちを分かってくれない相手に苛立ちや無力感を感じて、さらに不安やストレスを増すという恐れがあるので注意したい。』

一般的な知識というよりも専門書らしく実験例が主です。心の理論に関係した内容ですが、基礎的な知識の説明は特に見当たらないので玄人向けです。

時間がない方ならp.175以降の7ー3.日常生活に潜む危険な心の読みすぎだけでも参考になります。

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感想投稿日 : 2014年7月18日
本棚登録日 : 2014年7月18日

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