内容紹介
父親が被害者で母親が加害者--。高級住宅地に住むエリート一家で起きたセンセーショナルな事件。遺されたこどもたちは、どのように生きていくのか。その家族と向かいに住む家族の視点から、事件の動機と真相が明らかになる。『告白』の著者が描く、衝撃の「家族」小説。
自分勝手な人々の言動は、自分自身の家族に対する態度と重なり、恥ずかしくなった。
家族だから、身内だから、血が繋がってるからという理由で、話さなくても分かるだろうと思い込む、また、話すのが面倒な理由をそれとする内に、些細なズレは大きくなり、信頼は崩れ、後は相手を憎む気持ちしか残らなくなる。家の中の事は第三者に見られてないという思いから、嘘や暴言、暴力を加速させ、罪悪感をなくさせるが、この本は、「自分勝手な家族=自分自身」を、読み手が第三者となり客観的な目で見る事によって、自分の家族に対する考えも改める気持ちになった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2014年6月8日
- 読了日 : 2014年6月29日
- 本棚登録日 : 2014年6月8日
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