ダレカガナカニイル (新潮文庫 い 43-1)

著者 :
  • 新潮社 (1995年1月1日発売)
3.61
  • (12)
  • (21)
  • (29)
  • (3)
  • (1)
本棚登録 : 186
感想 : 14
3

 盗聴がばれ、山梨県の小さな村・大高村に左遷されてしまった西岡悟郎。彼の新しい仕事は、そこにある新興宗教団体「解放の家」の教祖である吉野桃江を警備することであった。大高村の村民達とも衝突が激しい「解放の家」だったが、なんと西岡が派遣されたその日、「解放の家」の建物が火事になり、吉野桃江は焼死してしまう。責任をとらされ、クビになって東京に戻ってきた西岡は、自分の異変に気付く。頭の中にもう1つ声が聞こえだしたのだ。

 最初は自分が病気なのかと悩みつつも、いつのまにか頭の中の声と協力して、火事の謎について考えていく西岡。多重人格もの(?)は結構他にも読んだ気がするが、こういう感じのものは珍しいかも。最後の方は恋愛的要素も多く入ってくる展開で、ループなせつない終わり方・・・ではあるんだろうけど。西岡が想いを寄せる女性が嫌いなタイプだったので、いまいち入り込めず(^^;

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 文芸本(日本)長編
感想投稿日 : 2008年3月6日
読了日 : 2008年3月6日
本棚登録日 : 2008年3月6日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする