第四の闇

著者 :
  • 実業之日本社 (2007年9月19日発売)
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本棚登録 : 80
感想 : 18
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 小杉というライターの居場所を教えろと、渋谷で幅をきかせる不良のリーダー・ジローらにリンチを受けた元編集者の新田。ジローの姉はネット心中で亡くなったのだが、そのことをつい母親が小杉にしゃべってしまったため、なんとしてでも出版を止めさせるというのだ。実は妻を同じくネット心中関連で亡くしていた新田は、荒っぽいやり方には反抗しつつもジロー達を完全に拒むこともできないでいた。そして一緒に行った小杉のアパートで、バラバラになっている小杉の遺体を発見する。

 連続バラバラ殺人と過去のネット心中の繋がり、そしてもちろん犯人捜しが根底にはあるものの、ある意味この本は渋谷のアウトローな若者達との奇妙な友情を描いた作品かなと。渋谷を牛耳る実は聡明なジロー、そしてジローの命令は絶対で、彼にいつもくっついている腕自慢だが実は動物好きのカオル、そして小夜子。しかし友情メインだとすると、この結末は悲しい。この作品の色には合っているのかもしれないけれど、結局主人公も救われなかったし。○や○○○の死は必要だっただろうか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 文芸本(日本)長編
感想投稿日 : 2013年2月28日
読了日 : 2013年2月26日
本棚登録日 : 2013年2月28日

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