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誘拐についてのChieさんのレビュー


月夜ノ物語»

私の頭の大部分を占めるのは相変わらずKinKiの2人。 そんな私の第2の趣味(?)夜な夜な読み続ける本達(コミック・CD含む)の記録。古本屋巡り大好き。

誘拐 246人が登録 ★3.47

著者: 五十嵐貴久 
本 / 双葉社 / 452ページ / 2008年07月発売

レビュー by Chieさん

文芸本(日本)長編   読み終わった  読了日 : 2011年05月28日  3  登録日: 2011年05月29日

 韓国との友好条約締結を目前に控え、総理大臣である佐山を含め、政界や警察が厳戒態勢をとる中、事件は起こった。総理が溺愛してやまない孫娘が誘拐されてしまったのだ。犯人は条約締結に反対している北朝鮮の可能性が高い――そう思われたが、実は犯人は意外な人物だったのだ。

 誘拐劇自体はとてもおもしろい。物語は佐山や警察側からだけでなく誘拐を企てる犯人側からも描かれているのに、動機や最終目的が最後まで明かされないため、次が気になってページをめくる手が止まらない。しかしながらいざ最後まで読み終えると、疑問が多数残ってしまっている。あれだけ用意周到に犯行を計画したにも関わらず、盗んだ免許証を返す際に宛名に本名を書いたのは何か意図があったとしか思えないのだが、触れないということはただのミスなのか?パートナーの関口純子は何にそんなに同調して犯罪の片棒を担いだのか?そもそも、そんな動機でここまでおおごとにする必要性がどこにあるのか? 犯人が完全に悪人なら見事な誘拐劇で終わるのに、そうじゃないから動機づけがどうしても強引になってしまっていると思う。それが残念。

 そういえば、170ページで遠野という女警部と星野警部の肩がぶつかるという場面があるが、この遠野は「交渉人」シリーズの遠野麻衣子警部でいいんだよね? レビュー登録日 : 2011年05月29日


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