題名がサスペンスっぽいけれど、歴としたノンフィクション。電気椅子による処刑法が提唱された背景にあるエジソンvs.ウエスティングハウスの電流戦争の内実をえぐる前半は正しく「知る人ぞ知る」で文句なしに面白い。電気椅子で処刑された最初の死刑囚、ウィリアム・ケムラーの半生と司法闘争、及び死刑そのものに対する反対論を展開する後半は言っちゃあ悪いが「付け足し」のようなものである。あるのだが、前半だけでも一読の価値はあろう。
読書状況:読み終わった
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2011年
- 感想投稿日 : 2011年6月4日
- 読了日 : 2011年6月3日
- 本棚登録日 : 2011年6月1日
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