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最近読んだ本と大好きな本。それから大好きな音楽、映画
レビュー by chiro128さん
昔から読むたびに思うのだけれど、布施英利の文章というのは読んでいて気持ちがいい。もちろんそれは私だけなのかもしれないけれど、この人がどういうことを言いたくて、その理由として何を挙げ、それを本人がどう感じたのかがきちんと書かれているのだ。そこに書かれているのは必ずしも一般的に認められた理屈ではないかもしれない。世の中に流布した見方と全く合わないかもしれない。しかしこの人はこれをこういう風に見た、それはこう思うからだ、ときちんと書く珍しい日本人だからだと思う。エッセイというものも本来そういうものであるべきだと思うが、ほとんどはそんなこともない。新書の多くも結局何か言いたいことがあるのかというとそんなものはなく、こういう学問のガイドだとか、この世界にはこんな見方もある、などと言う当たり障りのないものが多い。
だから、ちくまプリマー新書「君はレオナルド・ダ・ヴィンチを知っているか」という本を私は高く評価したい。中学生、高校生を意識した新書のシリーズかもしれないが、この本はそんなに狭いものではない。充分に読み応えがあるし、モナ・リザをもう一度見に行きたいと思わせる力がある。「ダ・ヴィンチ・コード」が流行り、レスター手稿がこの秋日本で公開されたこともあっての企画だと思うが、その期待以上に布施英利はいい答えを提供してくれたと思う。この本は多くの人に勧めたい。
装幀もいい。クラフト・エヴィング商會である。
レビュー登録日 : 2007年01月24日
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