白いへび眠る島

著者 :
  • 角川書店 (2005年5月25日発売)
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本棚登録 : 3319
感想 : 323
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2013年最初の1冊は、へび年にちなんで本書にしました。(季節は真逆ですが…w)
三浦しをんさんの初期の作品です。

高校最後の夏休み、悟史は故郷・拝島に帰省します。
拝島には古くからの風習が今も根付いており、"外"とは違う空気が流れているような土地です。
13年に1度の大祭を控えた拝島では、島の伝説で語られる怪物"あれ"が現れたという噂が流れており、どこか不穏な気配を漂わせていました…

独特の因習や島で語り継がれる伝説、土地に宿る神様など、民俗学的な要素が散りばめられており、わくわくしました。
閉鎖的な土地が育んできた文化がかもしだす妖しさが、冒険心をくすぐります。

島で育った少年たちの心の動きや、独自の文化の中で育ったがゆえに思い悩む姿にぐっときます。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 読みました。
感想投稿日 : 2013年1月7日
読了日 : 2013年1月4日
本棚登録日 : 2013年1月7日

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