アッシャー家の崩壊/黄金虫 (古典新訳文庫)

著者 :
  • 光文社 (2016年5月12日発売)
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本棚登録 : 179
感想 : 14
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7つの短篇と2つの詩を収めた1冊。
デュパンが登場する「盗まれた手紙」を読むのが目的だったのだけれど、同じく謎解きがおもしろい「黄金虫」も読みごたえがありました。

本書前半に収められた作品はホラー要素が強いのですが、特に「ヴァルデマー氏の死の真相」のクライマックスは夢に出そうな怖さがありました。
そもそも死の間際の人間に催眠術をかけてみよう、という発想自体、不穏な結果になりそうな予感に満ちていて、怖いもの見たさに引きずられるようにページを繰ったのでした。
「大渦巻への下降」や「群衆の人」で描かれる、妙に冴えた観察者の眼差しも、少し怖い。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 読みました。
感想投稿日 : 2017年1月5日
読了日 : 2016年12月29日
本棚登録日 : 2017年1月5日

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