渡海さんの何冊か読んでるけど、これで一気にファンになった。さり気ない出会いののち少しずつ互いに好感を持ちだし、一途でひたむきな慎にほだされる雪谷。展開に無理がなく、するするっと読めました。が、起承転結の転の部分がもう、かなりきつくて、ま、まじか…って。完全にここで持っていかれました。この時の雪谷の気持ちを考えると可哀想で可哀想で涙が。健気な受けならばここは黙って身を引き失踪するところですが、感情の起伏が少ないはずの雪谷が泣き喚きながら思いっきり慎を責め立てる。読みながら思った事を雪谷が全部口にしてくれていたのが爽快でした。結論として、脇カプが主役級だった。これスピンオフじゃなかったよね?作者の意図的にそれで合ってるのかな。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ディアプラス文庫
- 感想投稿日 : 2017年5月19日
- 読了日 : 2017年5月19日
- 本棚登録日 : 2017年5月19日
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