部下の扱いに困り、厳しい指導ができない。会社の指示と部下との間で板挟みになる。さまざまな悩みを抱える「上司」の、本当の仕事とは?
著者は経営コンサルタント。元サラリーマンだったからなのか、発想がサラリーマンだなぁと思うことが多かった。例えば、部下は育てられるが上司は育てられないという言い分。仕事としてはそうだろうけれど、それでも自分が周りを変えていく、という気概は必要ではないのだろうか。仕事に対するあきらめのように感じた。
新人に対する指導もそう。新卒で入ってきた人間の持つ「個性」などたかがしれているので、そんなものは壊してしまって最初はイエスマンに育てなさいという主張もあったが、疑問。画一的な組織になってしまうし、素直さとイエスマンであることは違う。上司の言うことを考えもせず行動する人より、自分なりに考えて意見を言う人の方が伸びると思うのだが。総じて、旧来の日本企業で生きていくためのマネジメント術のように感じた。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ビジネス
- 感想投稿日 : 2013年8月23日
- 読了日 : 2013年8月23日
- 本棚登録日 : 2011年2月13日
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