刊行間隔がなんと二か月というハイスピード刊行での二巻は、先の巻で伏線を張られていた幼馴染アトリの登場回である。
この辺の(伏線消化の)テンポの良さは好ましいところであるが、物語はあれよあれよと進んでいき、ちょっとそこに納まるのは早すぎるんじゃ、と読書側がビックリするぐらいテンポ良く進んでいる。漫画だったらもっと引っ張るだろうなあ。
何はともあれ、アトリというキャラを十全に描いた物語だっただろう。その分、サビトがやや割りを食ってる感もあるが、これはある程度致し方ないところだろうか。
先の巻のまとまりの良さを思うと、やや劣る感も否めないが、今回は星四つと評価したい。
シリーズの二巻は、どうしてもシリーズを展開していくための布石として低調になりがちであるし、そこは加味して次からの展開に期待していきたい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ドナドナ
- 感想投稿日 : 2015年7月2日
- 読了日 : 2015年7月2日
- 本棚登録日 : 2015年7月2日
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