GOSICKIV-ゴシック・愚者を代弁せよ- (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2010年5月25日発売)
3.88
  • (178)
  • (265)
  • (224)
  • (11)
  • (4)
本棚登録 : 2613
感想 : 154
5

 シリーズ四作目は、学園でかつて研究を行っていた錬金術師にまつわる事件である。
 彼自身の謎が非常にエモーショナルで、終盤のモノローグにはぐっとくるものがあった。一弥とヴィクトリカを別に動かしたことで謎解きが終盤までお預けされたために、推理物としても非常にまとまりのよい内容だった。
 これまでの壮大な舞台装置と比べると、いくぶん小振りな舞台ではあったが、それだけに謎解きが中心に置かれていて推理物としては特に読み応えのある巻である。
 シリーズを解き明かす流れは加速し、ヴィクトリカの立ち位置はかなりハッキリしてきている。どのような結末を迎えるのか、楽しみにしたいところだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ドナドナ
感想投稿日 : 2014年4月22日
読了日 : 2014年4月18日
本棚登録日 : 2013年7月1日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする