シリーズ四作目は、学園でかつて研究を行っていた錬金術師にまつわる事件である。
彼自身の謎が非常にエモーショナルで、終盤のモノローグにはぐっとくるものがあった。一弥とヴィクトリカを別に動かしたことで謎解きが終盤までお預けされたために、推理物としても非常にまとまりのよい内容だった。
これまでの壮大な舞台装置と比べると、いくぶん小振りな舞台ではあったが、それだけに謎解きが中心に置かれていて推理物としては特に読み応えのある巻である。
シリーズを解き明かす流れは加速し、ヴィクトリカの立ち位置はかなりハッキリしてきている。どのような結末を迎えるのか、楽しみにしたいところだ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ドナドナ
- 感想投稿日 : 2014年4月22日
- 読了日 : 2014年4月18日
- 本棚登録日 : 2013年7月1日
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