星界の戦旗1: 絆のかたち (ハヤカワ文庫 JA モ 1-4)

著者 :
  • 早川書房 (1996年12月11日発売)
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本棚登録 : 595
感想 : 21
5

 ディアーホ三部作の第一巻である本作では、ジント&ラフィールに加え、新キャラ・エクリュアの四者による複雑な四角関係が展開されている。
 罪深いオンナ(雄)であるディアーホはついに王宮へと隔離されてしまうが、これはつまり、しょうがないのである。

 さて、本作はタイトルの通り、戦争が主題となっている。
 そのため、みんな大好きスポール提督が活き活きと活躍し、アブリアル帝国元帥は副官の元彼を詮索し、ビボース提督は風呂に入る。皇族と根源貴族が多く出てきていて、なかなかにぎやかである。
 一方で、その分だけジントたち紋章組の出番が限られている。なので、物語としての密度は「戦記物」としては高いが、「ボーイミーツガール物」としては低くなっている。それでも濃いのだけど。
 この辺は、好みが別れるところだと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2013年6月25日
読了日 : 2013年6月29日
本棚登録日 : 2013年6月18日

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