催眠恋愛術 女心を誘導する禁断のテクニック

著者 :
  • 現代書林 (2009年11月13日発売)
3.56
  • (7)
  • (9)
  • (12)
  • (3)
  • (1)
本棚登録 : 135
感想 : 16
5

 本書は催眠の手法を援用した恋愛指南書である。非常に具体的な内容を含んだ一冊で(中には性的な内容を取り扱った章も含まれている)、催眠という特殊な要素を排して見ても読み物としてなかなか面白い。
 催眠というのは根本的に被術者の術者に対する信頼が必要な代物であり、ラポールの形成が重要になる。であれば、ここで語られる内容というのはつまるところ「どうすれば人から信頼が得られるか、好感を持ってもらえるか」ということに尽きる。
 であるから、何やらいかがわしい手段によって相手を意のままに操るような類の本ではない。ごく真っ当に恋愛指南が解かれており、人間関係に対してメスを入れるような内容になっている。

 基本的な内容を多く含んでおり、その点では読む人間によって評価が分かれるかもしれない。わかりきった内容を読まねばならない億劫さというのは確かにあるだろう。
 しかし、恋愛指南書としては非常にオーソドックスでいて示唆を多く含んだ内容であり、優れた一冊だろう。星五つと評価している。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 心理関連本
感想投稿日 : 2016年2月25日
読了日 : 2016年2月22日
本棚登録日 : 2016年2月25日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする