レビュー by さくらもち市長さん
中国に生まれ共産党政治を信じて育った著者が、自国に絶望し中国を捨て日本に帰化する過程と中国への批判を綴った自伝的エッセイ。
著者が経験してきた中国の圧政、そして留学で触れた日本の美と歴史、その対比でそれぞれの国の歴史と文化を紐解くという視点でも興味深く読める。あらためて日本の儒教文化の歴史や礼の精神を深く学び直したいと思った。
自国を愛してきた人間が、その国に裏切られその国民であることをやめるというのは、どれほどの苦しみなのか平和な日本人として生まれた私には想像もつかない。
思い入れの大きかった分その反動も大きく、誇張されている部分や より反発する表現もあるかもしれないが、当事者として生きた一人である著者の意見を読めるのは大変興味深いことであると思う。
レビュー登録日 : 2011年02月08日
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