江戸の町に暮らす人情ドラマである。半分くらいまでは、ナナメ読みだったが、後半からの騙し合い、駆け引きが丁寧に描かれていた。
猪之吉のやり方がとても緻密で、危なげなく進みちょっとうまく行き過ぎて、かっこよすぎが、以下の点が気になった。
・騙屋の素性を知っている人の記憶を戻すのに占い師みたいな人を使って、判っるより、名前が判っているなら、調べられたのではと思った。
・騙屋と依頼者が二度と店の乗っ取りをしないように、脅しをかけたはずなのに、また、来るかもしれないから、後見人のままより、もう安心だから、猪之吉が去っていく方が、かっこよかったかもと思った。
しかし、上記を気にしなければ、男気を感じた終わり方はとても良かった。
◇借り物
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
時代小説
- 感想投稿日 : 2011年7月13日
- 読了日 : 2011年7月13日
- 本棚登録日 : 2011年7月6日
みんなの感想をみる