城あるきのススメ

著者 :
  • 小学館 (2011年3月10日発売)
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本棚登録 : 166
感想 : 28
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 題名の通り、城をテーマにした本である。全国各地に落語をする合間に、城廻をしたことについて、著者なりの感想を綴っている。城と言えば、天守閣、戦国時代の城について話をすれば、しやすいと思うのだが、著者は、生け垣、堀について、熱く語っている。
 最近は、お城ブームであるため、あえて、城を囲っている堀などに、焦点を合わせたのかもしれない。確かに、城を見に行ったとき、水がたまっていれば、そこが堀だと理解することは出来るし、幅のあるものであれば、これだけのものを作ったのであれば、たいしたものだと感心する。しかし、堀には、水がすでになくなっている場合やから堀と言って元々水が入っていない堀がある。その場合、整備されたりして、堀と自分なりに探して見つけないと判らない堀もあるので、そういったことを考えると堀を見るのも楽しいと思う。
 城だけでは、戦いにはならず、堀が必ず必要だし、から堀は、わざと高低差をつけることで、容易に攻めさせず、時間稼ぎをすることで、矢や岩、石などで、敵をやっつけるためにある。
 城廻をするにあたっては、建物だけではなく、敵がどう攻め入ってくるのか、そのために、城は、どのように守っていたのか、城全体を知るももっと深く、城を知ることが出来るのだと思った。
◇購入

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 趣味
感想投稿日 : 2011年7月6日
読了日 : 2011年5月15日
本棚登録日 : 2011年7月6日

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