★.:† 色褪せない秀作ホラー †.:★
本作の公開当時、私は小学校高学年。
ベリーショートで妊婦姿のミア・ファローが、物語の概要と共に映画雑誌に掲載されているのを目にした日の衝撃、今でもよーく覚えています。
実際の初見はその数年後、某TV局の洋画番組でしたが、以来、放送されるたびに何故だか、何故だか…不思議と観たくなってしまうんですねぇ。
つまり、"それだけ魅力ある作品!"ということだと思います。
「シャイニング」同様、ストーリーを知っているのに拘わらず何度観てもそのつど、新鮮な恐怖が襲うのは、やはり構成然り、演出然り、俳優さんの名演技によるものでしょう。
ローズマリーが夫を含めた周りの者たちのへの猜疑心に苛まれながら、妊娠後期の大きなお腹を抱え、みるみるやつれていく様はリアル、且つ、とても哀れです。
ここでの夫:ガイ役のジョン・カサヴェテス、ひじょうに好きです。
俳優としての欲望に走り、最愛の妻を悪魔に売る夫…
これは妻を殺害するよりも或る意味、遥かに冷酷で無慈悲な行為と感じます。
そんな夫であるガイに唾を吐き掛けた瞬間、ローズマリーの心はガイと訣別するのがうかがえます。
"母性への開眼”で終わる《ラストのファローの見事な演技》これこそが “いちばん恐ろしくもある”ような…
☆.:*・’・*:.。☆。.:*・’・*:.。☆。.:*・’・*:.。☆。.:*・’・*☆.
*またポランスキー監督の“細部”にも拘りをみせた演出が実にナイスで見事です!
//どういう点かといいますと…//
アパートの住人の誰かが、ピアノをレッスンしている…といった設定のようでして。
時おり『エリーゼのために』が、本当に微かですがシーンの背景で聴こえているのですが…
そのピアノが時の経過につれ、きちんと上達していっているのです!
そのことに昨夏、本作をヘッドホン使用で鑑賞したことで初めてそこに気づくことができました。本当に驚きました、ポランスキー監督の細部への拘りに。
◆大好きな作品の再見で、このように新たな発見をするということは実にうれしいものがありますね◆
*追記*
2014-10-19(Sun)付けにてブログの
「My Favorite Movie(vol.4)」として
本作をアップいたしました。
よろしければそちらも併せてご笑覧下されば幸いです。
※当該記事URLは下記となります※
http://aiyoeienni.at.webry.info/201410/article_3.html
- 感想投稿日 : 2014年10月8日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2014年10月8日
みんなの感想をみる