一五〇〇〇円の本が売れたら、そりゃバンザイするよ。ハイタッチぐらい付き合ってよ。

 95~96年のエッセイ、文庫化は2005年。かなり古いのでだいぶ時代と合わないけど、かつてのVVはこういう感じだったんだな、と。知らんけどな、この時代のVV。


抜粋。

ヴィレッジ・ヴァンガードで本を買ったお客さんが、例えば二〇年経って、その本を手にした時、二〇年前のヴィレッジ・ヴァンガードのことをまざまざと甦らせて、覚えていてくれる、そんな本屋になろう

・本と本にかかわる全ての事務を愛そう。
・本は売れるものではなく売るものである。
・客のクレームを喜ぼう。
・本に対して健全な知識を持っている書店経営者は、利益をあげられる。
・本屋の棚は店長のささやかな提案が少しと、大部分は客が作るものである。
・ショップコンセプトのためには売上を下げる勇気を持とう。
・一冊の本が及ぼす影響について多くの想像力を持とう。

「とりあえず売上は気にするな。客の反応を注意深く見ていろ。客の会話をじっと聞いているのもいいだろう。客がどのように店内を回遊し、どこで立ち止まってどんな行動をするか、しばらくじっと見ていろ。売上を上げる全ての鍵がそこにある」

2024年1月29日

読書状況 読み終わった [2024年1月29日]
カテゴリ エッセイ

 相変わらずウィットに富んだ返答。
 こういう思考ができるひとになりたいものです。

 抜粋。


決してもろびとが、こぞらなくたって良いんです。


 良いんだ。

2023年6月30日

読書状況 読み終わった [2023年6月30日]
カテゴリ その他エンタメ

 だからその名前はダメだってば。

 短編集。なんで「完全版」ってついてんのかと思ったら、あれか、新本格アンソロに入ってた短編、単行本には入ってなかったんだな。それを加えての完全版。
 改めて読み返して、やっぱり綾辻ファンにはたまらない一冊だなぁと。
 ミステリからホラーまで。綾辻行人という作家のいろいろな面が楽しめる一冊。表題になった「人間じゃない」が一番すきだなぁ。
 「赤いマント」の前書きを読んで、軽く人形館読み返したんだけど、眼球綺譚とフリークスも読み返したくなってきたなぁ。
 そんで「仮題・ぬえの密室」は麻耶くんの扱いがやっぱりとても好きです。そりゃまあ、蛇巻き付けた写真提出するようなひとだもんなw

2023年6月26日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2023年6月26日]

 まさかの文庫化。

 23年前だそうです、ノベルス。それが今さら文庫化。ニュース見て思わず叫んだよね。
 この話、どうジャンルわけしたらいいのかが分からないんだよな。ミステリではあると思う。本格かと言われたら首を傾げるけど、新本格ではあるかもしれない。
 イスラム神秘主義の行者が巡礼の途中で聖者に会い、導かれるまま《山》へ向かう。そこで起こる殺人。
 実際に殺人が起こっていたのかどうかも疑わしい。起こってなかったのかね。すべて妄想のなかのことなのか。妄想、幻覚内でのことに合理的な説明を求めてもねぇ、って。
 イスラム教に詳しくなくても、話の邪魔にならない程度に解説は入っているのでまったくチンプンカンプンになるってことはないです。書かれていることが本当にイスラムの教義というか、神秘主義の目指すところが正しく表わされているかどうかは分からない。けど、言わんとしていることは分かりやすく説明されていると思います。
 スーフィーは創造されない、っとこが今改めて思うとよく分かってないかな?
 これを読んだ当時にはもちろん知らなかったんだけど、あれね、山の翁についても言及されてたんだねぇ。イスラム系の話をするとき、避けてとおれないんかね、じぃじの存在は。
 ただね、この話の本筋というか、ウワイス派の求めるところを読んだあとだと、こうして言葉にして文章を残すことに抵抗ができるんだよなぁ。
 あとがきはなし。解説は佳多山さん。古泉迦十、二作目を出すらしいよ。


 用語の覚書。
・イスラーム
 預言者ムハンマドを開祖とする教え。支流が多くある。
・シーア宗
 ムハンマドの後継者たる教皇(カリフ)の正統性をめぐりうまれた。
 ムハンマドの従弟であり女婿のアリー・ブン・アビー・ターレブとその子孫のみを、イスラームの教えを伝える正統な指導者(イマーム)として認めている。
 イマームにたいする解釈のちがいから多くの分派へ枝分かれした。
・スンナ宗
 シーア宗にたいしてほかのムスリムたちが、預言者の教えをもとに緻密な法体系(シャリーア)を築き上げて現実社会への実践をこころみた教派。
・イスラーム神秘主義、スーフィズム
 スンナ宗の形骸さに不審を覚え、不可視次元に存在する神の領域への直接到達、《内面への道》にこそ絶対帰依(イスラーム)の真の在り方があるという考え。
・スーフィー
 イスラーム神秘主義者。
 徹底的な禁欲主義と激しい自己修練のすえに自我の滅却と神との逢遇を追求し、神との合一をはかる人々。
・聖者(ワリー)
 優れたスーフィー。
・導師(ピール)
 スーフィズムにおいて不可欠な存在。
 教えは導師から弟子へと伝承される。
 弟子は導師へ絶対的な忠誠を誓う。
・神秘階梯(マカーマート)
 行者の道しるべ。至聖に通ずる唯一の道。
 第一階梯《回心(タウバ)》己の罪を認め、悔い改め、真なる道(タリーカ)を歩むことを誓う
 第二階梯《遵法(ワラア)》聖法を肉体、精神に刻んで厳守し、実践する
 第三階梯《隠遁(ハルワ)》ひとり修行に専心する
 第四階梯《清貧(ファクル)》富への執着を棄て、神以外への欲求(リヤー)を断絶する
 第五階梯《心との戦い(ムジャーハダ)》いっさいの我欲(ナフス)を滅却する
 第六階梯《神への絶対信頼(タワックル)》克己のすえすべてを神にゆだね、満足(リダー)をえる
 そうして至上の第七階梯《境地(ハール)》に至る
・巡礼(ハッジ)
 決められた時期決められた作法でおこなわれる、カーバ神殿への参詣
・巡礼(ウムラ)
 任意の時期に個人的に行う巡礼
・《夜の旅(イスラー)》
 預言者ムハンマドの天界飛行、奇蹟の名。
・奇蹟(ムウジザ)
 神の恩寵。預...

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2023年5月23日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2023年5月23日]

 いや、だから、誰?

 さすがにもうキャラとか覚えてないよー。犀川先生ならまだしも、Vシリーズのキャラだよね? 紅子さんのパートナ? 犀川先生のお父さん? え、十七歳でパパになったって話だったっけ?
 MRC会員なんでまあ雑誌はあるんですけどね、手元に。ぶっちゃけ読んでなくてですね。で、なんかざわってしてる感を感じてはいたので、読んでみるかって買ったんですわ。
 まあ、そうね、ざわつくわな、この内容。マガタシキが出てくるわ、サイカワソウヘイが出てくるわ。森ファンがざわつかないわけなかったな。そこまで熱狂的ってわけじゃあないけど、S&Mシリーズは読んでるから、さすがに、「まじか!」って喜びましたよね。
 話の筋としてはまあ、途中でそれぞれの夫人が犯人なんだろうなってのは気づける感じ。なんとなく、だけど。編集長が絡んでんのは分からなかったけど、材料は出てたわけで、ミステリっぽいなって思ったのはそこだけだったかな。
 ページ半分もいかないうちにいっぺんにがっつり死んじゃって、新しいタイプの誰もいなくなっただなぁ、正確性求めるならまあこうなるよな、とは思って。途中サイカワ先生がそのあたりについて話してたね。ひとりひとり殺していくって、殺すことが目的ならまあ、非効率的だもんなぁ。
 Vシリーズはなぁ、なんか、キャラが奇抜だったイメージが大きくて、内容覚えてないんだよ。ひととおり読んでる、かな? 途中で挫折したかもしれない。S&Mを順番に読んでて、さすがに森ミステリに飽きが来てた時期だったし。
 もっかいちゃんとS&MとVを読み直すかなぁ。……いや、無理だな……。無理だって分かってるけど、読み返したいなぁ。
 抜粋。


「思考は現実に直接的に影響しない」

2022年11月28日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2022年11月28日]

 なんで自分でやらないの?

 って思ったけど、自分を囮にして香月さんの裏を暴こうとしてたからか。なんか、そこまで分かってるなら自分でやればええやんって思っちゃって。えらい回りくどいことしてんなぁって。
 総括としては、正解にたどり着く方法は一つとは限らない、という珍しいタイプのミステリでした。
 いや、面白かったんですよ、ええと、たぶん。なんか、その、香月さんが嫌いではないタイプのキャラだったんで、最後コケにされた感じがあるのがちょっとなって。それで大きな声で「面白かった!」って言えないんだと思う。翡翠さんもね、好きなタイプのキャラだったんだけど。だからこそ最後、ああいう感じで推理パートをやっちゃうと、彼女もまた小物感が出てしまうなって。香月さんのこと、ちゃんと好きだったのかなって描写があったから少し救われたけど。
 自論なんですがね、ミステリとして最高に面白いものは思いついて書ききった作者はもちろん、謎を解いた探偵だけでなく、その犯罪をやりきった犯人にも敬意を表したくなるようなもの、なんだよね。この話は最後の条件が満たせないので微妙だなってなっちゃってる。うぅん、ストーリィ的には面白かったから、もったいないなぁ。そこだけが好みじゃなかった。
 答えだけさっさと提示してしまう今回のやり方は、ワトソン役に香月さんがいた今作のみってことなんだろう。次作がどうなってるのか、楽しみだね。
 抜粋。ラスト、翡翠さんのセリフより。


「当たり前ですよ。奇術師というものは、無駄な動きなんてなに一つとりません。あんなあざとい女性がいたら、演技をしていると真っ先に疑うべきですよ。人間が書けてなさすぎます」

2022年11月6日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2022年11月6日]

 これ、「本格」?

 んあー、帯に法月が「新本格が存在しなかった世界線の、21世紀本格」って書いてて。まあ読み終わったわけなんですが。
 その文句がなければ、角川で歌野だから、面白かった、で終わった気がするな、正直。
 登場人物の一人称でそれぞれ進んでいくから、読むのは読みやすい。ラストは、結局おまえかーいっていう。そういうオチなんだなっていうのはまあ歌野らしいっちゃ歌野らしいが。すっきり終わらない感じな。
 結局、息子くんがカッターで同級生を切りつけちゃった理由とかも分からないままだし。
 こう、ひとりひとりの人生がそれぞれ切り取って連ねてあって、それが関係していたりしていなかったり、しているように見えて全然していなかったり、みたいな。これさ、若竹のパラダイス・ガーデンと似てるなって途中で思って。そういう形としての完成度は正直、パラダイス・ガーデンのほうが上なんだよな。
 面白くなかったわけじゃあないんだけど、なんかいろいろ、消化不良気味。
 で、これ、本格か?

2022年10月16日

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読書状況 読み終わった [2022年10月16日]

 さっくり読める手軽エンタメ。

 一時間くらいかな。文字量少ないし、会話が台本形式だったからざくざくざくっと読めて、面白かったです。
 家に関しての推測もね、よくそんな発想に至れるなって。片淵本家の隠し部屋とか、そういう発想に至る? ってなったもんな。もうちょっと前提というか、そう考えるに至る何かがあったほうが良かった。
 もともとある間取りから想像する分には、ただ想像力を働かせればいいだけだしね。無責任にいろいろ考えられるから別に根拠とかいらないんだけど。つか、子ども部屋と浴室、一階と二階を繋げるよりもっといい方法あっただろって気はするよ。
 そもそもだね、その左手のない子はどうやって生まれたんだ? 戸籍がないなら出生届だって出してないんだよな? 病院は使えない、自宅出産、リスク高すぎないか? くちの固い産婆でもいたの? 落ちぶれたわりに片淵家、権力持ちすぎじゃない?
 とまあ、いろいろ疑問は尽きないわけですが、理詰めタイプではないエンタメだから、これくらいでちょうどいいんじゃないかな。最後ちゃんとオチもついてたし、胸糞だったし。
 なんの罪もない子どもたちは、これから幸せに過ごしてもらいたいものです。
 ミステリではない、ミステリーというほどでもないしホラーってほどでもないし、個人的カテゴリではその他エンタメかもしれないなぁ。

2022年7月6日

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読書状況 読み終わった [2022年7月6日]

 何もわからなくなってくる。

 なんか、何に価値があるのか、存在するとはどういうことなのか、現実とはなんなのか、今まで確かに持っていたはずの何かが全部砂みたいに崩れていく感じ。
 森の文体なので命の危険がある場面でも、淡々と進んで、危機的状況なのが伝わってこないんだよなぁ。
 リアルからヴァーチャルへ生活を移すことが可能になってくるなら、どこまでを一つの人格として認めるのか、人権はどうなるのか、確かに問題になってくるなぁ。完全にゼロから作り出された人造的な人格を選挙権のあるひとりの市民として認めるかどうかって話だもんな。この世界、ウォーカロンって選挙権あるんだっけ? どっかに書いてあったかな。なんかもう、選挙とかもしてなさそうだけど。
 デボラが名前を言ってはいけないあのひとみたいになってて面白い。デボラってマガタシキと関係あるんだっけね?
 抜粋。


 ロジを抱き締めて死のう。


 頭の回転が速い人は判断が早いってことで、諦めるのも早いんだろうな。

2022年7月5日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2022年7月5日]
カテゴリ SF

 2021年11月発行。まさかこれを作ってるときに、三か月後にロシアがああいうことするとか思ってなかっただろうな。

 っていうのを「カオスの蝶」を読みながら思ってました。
 全十三編の短編集。クジラだったり、炭素だったり、エネルギィ生命体だったり、オリンピックだったり。

「鯨歌」まあそういう終わりだろうなとは思ってた。捕鯨に対して抵抗感がないからなぁ。
「地火」ひとの話を聞きましょう。
「郷村教師」これ好きですね。教師という存在が必要のない社会、生態系ってのも面白い。
「繊維」これも好きだな。ただちょっとラストが分からなかった。ピンクの地球は落ち着かなさそう。
「メッセンジャー」この未来人の言ったとおりになればいいね。
「カオスの蝶」ブラジルの蝶の話が実践的になったやつ。現実には無理だよって著者が追記してる。
「詩雲」好きですね。結局見つけられなければないも同然。テクノロジーが芸術に敗北する話。
「栄光と夢」そんなオリンピック開催する前になぜ誰も止めなかったのか。ラスト、好きです。
「円円のシャボン玉」理論とか成分とかは難しくてさらっと流し読みしちゃったんだけど、割れたシャボン玉の液が地表に影響を与えることはないんですかね。
「二〇一八年四月一日」近い未来にありそうな。
「月の光」好きですねぇ。結局何もできてないってあたりがいい。
「人生」無知と忘却って生きることに必須な機能なんだと思うよ。
「円」荊軻姐さん! って思ったら、史実は男性だったんだな。ゲームの性別鵜呑みにしちゃうやつぅ。頭のなかでFGOの荊軻姐さんと朕がやりとりする光景が浮かんでました。「三体」のなかにもあった人間コンピュータのやつですね。

 ずっと読みたかったやつをやっと読めたので満足。
 抜粋。「月の光」より。

 太陽の光が東の世界を明るく染めはじめ、あたりまえの一日がまたはじまった。なにも起きなかった――まったくなにも。

2022年7月1日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2022年7月1日]
カテゴリ SF

 今までずっと「アヤツジストの新本格キチ」と名乗ってきてましたが、返上いたします。

 ざっと数えて現時点で38作しか読めてない。半分もいってないことに絶望したわ。早急にチェスタトンは読もうと思いました。家にあると思うんだけどなぁ。
 ちょくちょく、あー分かるぅ、って思う部分があって、面白かったです。参考にもなった。
 とりあえず青崎が新本格をまた復活させたってのは、ですよねー! ですわ。
 綾辻は入り口が二つあるって書いてあったけど、個人的には十角館とアナザーと殺人鬼の三つだと思ってる。
 倉知の『壺中の天国』って読んだことなかったっけ? もう覚えてないよう。森作品、すべFじゃなくて『そして二人だけになった』を選んでるあたりが通だなって。
 特殊設定ミステリ、山口が世に知らしめて、西澤が続けていって、っていうのも、せやなって。西澤作品また読み返したいねぇ。
 あと佳多山さん、『火蛾』好きだよね。いや、好きだよ。面白かったよ。
 読みたい本がありすぎて、どこから手を付けたらいいものか。
 とりあえず、さきにアニメで見てしまい、占星術の感動を半分以上削られたので、じっちゃんの名にかけるほうの高校生探偵マンガについては、一生恨んでいく方向で。

2022年6月19日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2022年6月19日]

 昔あったなぁ、ニチイ。

 記憶にあるものから、この会社倒産してたんだって思うものまで。まあ倒産に至るにはやっぱりなんらかの原因があるわけでね。それを学んだからといって今後活かせるかどうかは別問題でね。著者も何度か言ってたけど、実際自分が同じ立場に立たされたときにどんな判断ができるか、なんだよなぁ。
 経営者じゃなくても、商売に関わってなくても、生きていく上での考え方でなかなか勉強になるかなって。わかりやすく書いてあって読みやすかった。ただ、ビジネス書に値するからか、用語がそっち系でなぁ。カタカナ語とか調べながら読んだわ。イシューとかプレゼンスとか、論点、存在感って日本語で書けない理由あるのかね。ニュアンスが違うのかね。
 はっきりと言えることは、凝り固まった価値観と知識はろくな結果を生まないってこと。思い込み激しい性格してるから、自戒しようって思いました。

2021年12月11日

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読書状況 読み終わった [2021年12月11日]
カテゴリ 実用

 もうちょっと早く建て替えなりリフォームなりしとけよ。

 っていうね、つっこみはね、野暮なんでね、言いませんけどね。
 若竹らしい感じの絵本。15年ぶりの新装版なんだってさ。知らなかったな、絵本出してたの。
 おばけはじぶんだけだから、と胸を張れるメンタルがとても好きです。見習いたいね。

2021年12月6日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2021年12月6日]
カテゴリ 絵本・児童

 南無南無。

 若竹七海、お寺とかお坊さん、好きだよね。仏門に入ってるひとだったっけ?
 面白かった。めちゃくちゃ面白かった。読み終わって、覚えてるうちにレビューでも書くかって、もっかいぱらぱらしたときにようやく気づいた、だから題材がキルトだったんだな。帯にも書いてあることに今気づいた。
 読んでる途中から恩田陸の『ドミノ』に近いパターンっぽいなって思ってたけど、あっちはドタバタパニックで、こっちはちゃんとミステリでした。ドミノほど次の事象に前の事象が影響を与えていない。めちゃくちゃ綺麗な「キルト」だわ。すごいうまい。
 モチーフというか、話の大きな枠がキルトである以上、あちこち細かく場面が飛ぶし、登場人物も多いからところどころ、あれ誰だっけこれ、ってなっちゃうのは仕方ない。作者もそこは覚悟の上だと思う。けどそれを読み切らせるのがやっぱり若竹七海だなぁ。文章とキャラクタに魅力があるから、読めちゃうんだよね。
 こことここがこう繋がって、こっちがこう関係あって、そういえばちらっとここでこのひと出てきてて、じゃあ最初のこれはこことこう関係あって、っていう感じで進んでいく物語。読めば分かる。これが大仰な文章で、ペダントリィ満載だったら放り投げてる。
 ラストもね、若竹らしい。コミカルさのなかに潜む毒。形的に小説を読み慣れていないひとには勧めづらいけど、読みやすくて面白かった。

2021年12月4日

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読書状況 読み終わった [2021年12月4日]

 トゥク トゥク トゥク!

 これ、笑い声なんですかね。
 表紙裏と、裏表紙裏の対比がいいなぁ。

2021年10月16日

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読書状況 読み終わった [2021年10月16日]
カテゴリ 絵本・児童

 かんけいしゃかくい。

 ゴーリーにしては珍しく色つき。
 ぺちゃんこの死体の入った封筒、どこに届くんだろうね。

2021年10月16日

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読書状況 読み終わった [2021年10月16日]
カテゴリ 絵本・児童

 どっばーん。

 わざわざ自分で縞模様描き込んでくれるとらの親分、実は優しくない?

2021年10月16日

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読書状況 読み終わった [2021年10月16日]
カテゴリ 絵本・児童

 ねこがねこを抱きしめてるのがめちゃくちゃかわいいんだよな。

 いじわるじゃないいじわるねこがかっこよくて好きです。

2021年10月16日

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読書状況 読み終わった [2021年10月16日]
カテゴリ 絵本・児童

 せかいが かわって しまったら
 じぶんも かわって しまえばいい

 これ、大事だと思うんだよね。
 しかも変わった世界に合わせて変わろうとしてないあたりが最高。

2021年10月16日

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読書状況 読み終わった [2021年10月16日]
カテゴリ 絵本・児童

 ワンワンちゃん、なんでもできるな。

2021年10月16日

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読書状況 読み終わった [2021年10月16日]
カテゴリ 絵本・児童

 たぬきもいっしょに怒られてるwww

2021年10月16日

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読書状況 読み終わった [2021年10月16日]
カテゴリ 絵本・児童

 どっかーん。

 最後、正座してきしゃに乗ってるの、好き。

2021年10月16日

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読書状況 読み終わった [2021年10月16日]
カテゴリ 絵本・児童

 21と22をいったりきたりして先に進まない。

2021年10月16日

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読書状況 読み終わった [2021年10月16日]
カテゴリ 絵本・児童

 それもうGuestじゃないよ。

 壁に鼻つけてるの好き。

2021年10月16日

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読書状況 読み終わった [2021年10月16日]
カテゴリ 絵本・児童
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