大原まり子の文章には余分なものが含まれていないのに遊びがある。シニカルさとユーモアが同居してて、どっちが本当なのか分からなくなるのに心地よい。イルクラを読み返して、今更はまっているが、20年前の作品群であるのに(20年前はトレンドだった、と言う単語も固有名詞で出てくるが)古さを全く感じない。
個人的に、男女の物語は好んで読みたくないのだが、『高橋家、翔ぶ』『有楽町のカフェーで』『薄幸の町で』の敦彦とサチコ(S)の距離感が凄くいい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
国内小説
- 感想投稿日 : 2014年12月1日
- 読了日 : 2014年12月1日
- 本棚登録日 : 2014年7月28日
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