悲しみのイレーヌ (文春文庫 ル 6-3)

著者 :
制作 : ピエール・ルメートル 
  • 文藝春秋 (2015年10月9日発売)
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本棚登録 : 3565
感想 : 450
5

これは凄い作品だ。2作目の『その女アレックス』も凄かったが、『悲しみ~』は警察小説と言うよりは、本気ミステリである。しかもエンタメ要素ぶち込んだ系ミステリではなく、マジかよ…と言うミステリ。警察小説の様相の振りしたミステリである。凄いわー。チーム男子好きな人は読んでくれ、読めば解る。ヴェルーヴェン班の面々のやり取りがあうんの「チームワーク」で、滾るんだよ…資産家の息子で生活一切に困ってないのに刑事やってるハンサムで金持ちなルイが、真摯に警察の仕事してて博識で、あくまでも班員の一人、として描かれてるのがいい。
ネタバレになるので書けないが、どこからが「小説」でどこからが「本編」なのか、今一度読み直してみないといけない。
『その女アレックス』先に読んじゃったが、ヴェルーヴェン班もの第一弾のこのタイトルが深い悲劇に満ちているのは解っているのだが、読み進むのが止まらない。『ブラックダリア』『ロセアンナ』読んだ事ある人は絶対ハマる(ネタバレになるのでこれ以上言えない)。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 海外文学
感想投稿日 : 2017年5月15日
読了日 : 2017年5月15日
本棚登録日 : 2017年4月28日

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