原作未読。これから読もうと言う時にみきしんの朗読があると知ってしまったらこっちを先に聴きたくなるだろう(笑)。エピローグに原作にはない解釈が加えられていると言う事だが、原作を読まずに聴くので違和感はない。原作の解釈は人それぞれだが、個人的には最後の「私も…虎になりたい」 と言う言葉を放つみきしんの演技の凄さに酔えるので。恐怖を感じながら強烈に惹かれて行く感覚は、怖いもの見たさの、人間の本性だろう。獣の心の時の李徴前に身を晒し、食われてしまった後に、人間の心になった李徴が友の屍の断片を見て、どれほどの後悔に陥れられるだろうか、と言う事まで夢想したかもしれない袁惨の、普通人として生きながらも内に李徴を羨む狂気に似た思いを抱えている、と言う、誰にもそう言うものが潜んでいる感じが凄い出ていて、「匂い系」として十分に堪能できた。李徴が自虐の念を魂絞るみたいに袁惨に語るこにたんも素晴らしい…
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ドラマCD
- 感想投稿日 : 2013年9月16日
- 読了日 : 2013年9月16日
- 本棚登録日 : 2011年11月25日
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