新宿ラッキーホール

アーティスト : イメージ・アルバム  三木眞一郎  堀内賢雄  小野友樹  武内健  羽多野渉  鈴木達央  黒田崇矢 
  • リブレ出版
4.10
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感想 : 7
5

シリーズ物以外、出てくれなくなったのかしら…と危惧してた所へラッキーホール来たからねぇ…感動もひとしおだよ、ほんとに…みきしんの苦味しかあり得んかったわ…ってなる。カタギリの物知らなさ、わちゃやわー、太めで軽めに喋ってていい。そして…賢雄さんのサクマ!!!!!良過ぎだ…賢雄さんのサクマ、めっちゃいいなっ!!こう言う言い方するのも変だが、ちゃんとサクマの年齢の声出されてる…すげぇなぁ、声優さんって。たっつんの「抱いてよ」は強烈やな…そこへ嫁の苦味登場…この間合いって、原作のコミカルさがにじみ出てると思う。そして、濡れ場の、濁ると言うか滲むと言うか、今のたっつんの一音。こう言うのが声優さんの起こすミラクルじゃなかろうか。聴き終わって、一番に思ったのは、苦味とサクマの夫婦感…音声で聴くと濃さが染みいる…「苦味ぃ~っ!!」って呼び方…呼び方一つで関係の濃密さとか種類とか分かるって凄い。サクマって、元々男が好きな人種なんかなー、組長と出会って本当の自分知ったんだろうか。そこ、ずっと気になっとる。「キスしていい?」「だめです」のだめです、の賢雄さんの言い方が…もう…。
BGMの音楽は大人の軽妙さ、ってのがよく出てると思う。ハートに火をつけてから、陽当たりの悪い部屋へ、トラック移動する際の音楽の差異も絶妙な気がする。ドラマCD製作する中で、BGMの占める重要度なんてそれほど高くないんだろうな、と思うけど、『ラッキーホール』は印象に残る曲と言う訳ではないけど、1話ごとの雰囲気に凄い合わせてあると思う。特に「陽当たりの悪い部屋」の最初の音楽。
「入れさして♡」「舐めて治したるわ~♡」みきしんの苦味、最高。原作読んでた段階で、みきしん来ると予想しなかった、まさか出てくれるとは…と言うう意味合いでだが、聴いてしまったら製作者側のこの作品に対する理解力と情熱が伝わってくる。これほど色んな声優さんのあんあんが聴けるBLCDなのに「エロだけ」って感じがしないのも貴重だ。原作未読であっても聴くに耐える作品じゃなかろうか。1話ごとのトラック切ってあるので、現在・過去と時が変わるが、苦味とサクマの関係がどう言う風に構築されたのかが解ると思う。苦味をみきしんが作ってないトーンでやっている所がとても好きだ…苦味らしいんだよ!!
カプじゃなくて、みきしんと賢雄さんの「夫婦」感。これに尽きる一作。時折クスっ笑えるとこも凄い、コミックスの絵面が演じている声優さんの中に入ってるんだろうなぁ。
サクマのがけっぷちの包容力が…泣ける。借金の肩に、ってBLじゃ男の子が身体売るテンプレみたいなもんだけど、元々原作コミックス大好きだけど、なんで好きなのかよ~く解った。この物語は地に足が着いてて分相応なんだよね、盛ってない。ドラマCD聴いて余計に好きになってしまった…
傑作だよ!!傑作だけど、細かく言い出すと色々あるよ、でもそれを公にしないのもファンだと思うのよ、傑作は生まれる、でも、完全に完璧な完成作って、出来る訳がない、原作読んで持つイメージが千差万別なんだから、ある意味どれだけ妥協点を下げられるか、なんだと思うよ。妥協して愛するのではなくて、妥協して余りあるほど素晴らしさがあるか、だと思うよ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ドラマCD
感想投稿日 : 2013年8月23日
読了日 : 2013年8月23日
本棚登録日 : 2013年6月14日

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