9・11テロの超不都合な真実: 闇の世界金融が仕組んだ世紀の大犯罪 (5次元文庫 き 1-2)

著者 :
  • 徳間書店 (2008年8月7日発売)
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9.11同時多発テロは、イスラム系のテロ組織によるものではなく、米軍産複合体(及びユダヤ世界)の陰謀であるとする衝撃の書である。2008年発刊。
著者は、まず、最も分かりやすい4機の航空機が衝突・墜落した現場から、以下のような看過しがたい矛盾を指摘する。
~WTCのツインタワーが航空機の衝突、ジェット燃料による高温状態で崩壊することは理論的に説明し難く、現象的には工事用の水爆のようなもので内部から爆破されたように見える。
~ツインタワーの隣にあったWTC7号棟は、航空機の衝突も火災もなかったにもかかわらず、爆破解体のような状態で崩壊した。
~ペンタゴンに64人が乗った旅客機が衝突した跡は、建物の倒壊が余りにも小さい。実際に衝突したのはミサイルのようなものである可能性が高い。
~ペンシルバニア州の45人が乗った旅客機が墜落した現場では、機体の残骸も搭乗者の遺体も見つかっていない。
そして、事件後7年をかけて膨大な情報を分析して明らかにした事実を詳細に示し、9.11の大きな構図を以下のように結論付けている。
◆冷戦終結により国防費が大幅に減少したことに危機感を抱いたネオコンと軍産複合体が、国民を納得させる新たな敵を作るためにアラブ人によるテロ攻撃に見えることを画策した。
◆1993年頃には、国際(金融)世界を実質支配するユダヤ人のロックフェラーとロスチャイルドも計画に同意していた。
◆具体的な計画は1996年頃に着手され、2000年のジョージ・ブッシュの大統領就任もその計画に沿ったものであった。
◆9.11の遂行の中心人物は、副大統領のチェイニー。NY市長ジュリアーニや一部の政府高官も、自らの分担作業の役割を果たしたと思われる。
米軍産複合体の陰謀と言えば、まずはケネディ暗殺を思い出すが、9.11は、膨大な数の協力者(本人が認識しているかいないかにかかわらず)が必要であり、かつ、米国内で膨大な数の犠牲者が出ることを考えると、今もって、本当にそんなことが起こり得るのかという思いが強い。と同時に、権力を持つ者は、その権力・権益を守るためにはこんな恐ろしいこともできるのかと、諦めにも近い思いも抱く。こんなことが真実だったら、正義とはいったい何なのだろう。欧米とイスラムが各々の正義を盾に対立していることの方がよほど道理に適っている。。。
事件の全容は、我々の生きている間はもちろん、未来永劫明らかにされることはないのだろう。ただ、一人でも多くの人が真実を知ろうとし続けることが大事なのだと思う。
(2008年9月了)

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感想投稿日 : 2016年1月15日
読了日 : -
本棚登録日 : 2016年1月15日

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