おじいさんのデッキブラシ»
2007.Feb.10~ 呼吸をするように本を読む。
|
|
- 登録アイテム数:
- 589
- レビュー数:
- 552件»
- / レビュー率: 93.7%
- 引用数:
- 9件»
- コメントされた数:
- 1件
したレビュー:- 0件»
されたレビュー:- 10件»
- フォローしている:
- 7人»
- フォローされている:
- 9人»
タグ
何度か、言葉が出なくなったことがある。
失語症というほど深刻なものでもなく、普通にしゃべるのには問題がないので、自分以外は誰も気づかない。
それでも、頭の奥でぐじゃぐじゃとわだかまる糸屑を解きほぐすための逡巡が必要になり、ようやく見つけた言葉ですら、本来探していたものではなくて、いつもとの齟齬に、ひとりちいさく混乱する。
書き言葉にその傾向は顕著だ。
そんなことを、思い出す。
ドイツ語を学ぶ人は勿論、外国語を愛する人にはぜひ一度、読んでみてほしい。頷けるところ、頷けないところ、それぞれあるはずだ。
シンフォニックなエクソフォニーがもっともっと聴ける日を心待ちにしている。
2012年05月25日
|
コメント(0)
|
た行の作家
|
読み終わった
(2012年05月25日)
|
これもくま。くまづいている。装丁がかっこいい。
3本収められた中編のうち、前2作はすこし難解なのだけど、最後の「北極を想う日」がとてもいい。
クヌートがかわいくてしかたがない。我々は指延長類である。
でも読後感は、ひっそりと静かで寂しい。
ところでわたしはいつも文章を読むときは脳内で音声再生されているのだけど、この本はそれがすごく難しかった。
村上春樹の小説を読むときのような、一度外国語で書いたものを日本語に翻訳したような印象ともすこし違う。
文章から、国籍のにおいがしない。
あるいは、男性の声、女性の声、どちらとも断じることができない。
文章から、性別の声がしない。
そして主体は熊である。熊が語る。
文章から、種族すらもすっぽりと抜け落ちている。
あらゆる境界がゆるやかに溶解しているのだ。
すごくすごく、不思議な、はじめての読書体験だった。
これだから、読むことはやめられない。
2012年05月25日
|
コメント(0)
|
た行の作家
|
読み終わった
(2012年05月25日)
|
修学旅行の感想を高校時代の恩師に読んでもらった時に、「須賀敦子を彷彿とさせられました」という言葉を渡されてから、ずっと心のどこかにひっかかっていた名前を、ようやく手に取る。
わたしの須賀敦子処女をこの本に、このタイミングで捧げられたことをほんとうに幸運におもう。
ユルスナールという数奇な人生を辿った女流作家と、須賀敦子という稀有な言語感覚を持った翻訳家の生が、時に伝記的に、時に紀行文的に、あるいは随筆的に語られる。
何より書き出しがいい。こんな風に書きたい、というお手本のような文章。(引用参照)
ふとじぶんの足を見る。扁平でいびつで小さく、大地を踏みしめるにはあまりに頼りなく、恥ずかしくなってしまう。
それでもこの足で歩いてきたし、歩いてゆくのだから、愛してやらないわけにはいかないだろう。
いとしさをこめて、いつか出会えるその靴を探しながら、いや、探すため、歩いてゆく。生きてゆく。
2012年05月20日
|
コメント(0)
|
さ行の作家
|
読み終わった
(2012年05月25日)
|
川上弘美は『センセイの鞄』しか読んでいなかった。不覚にも!
山崎ナオコーラに通じる部分もあるのだけど、もっとぶっ飛んでる。
だってくまって…くまって…。
「子守唄を歌って差し上げましょうか」ってきっとお願いしたら森のくまさん歌ってくれるんだよ…。
ウテナさんも河童も人魚もみんなとてもあやしくて魅力的。
そしてコスミスミコである。
ゆるくわらえるものが好きな人にはぜひ読んでほしい。
それにしたってくまって…(しつこい)
2012年05月20日
|
コメント(0)
|
か行の作家
|
読み終わった
(2012年05月25日)
|
とても淡々とした物語。
何も起こらないし、何も変わらない。
でも、ほんとうに?
毎日はそれぞれ異なる表情や色彩を持っている。
どんなに平凡に見えても、どんなにありふれて見えても、まったく同じ時間が流れることは二度とないのだ。
淡々とした中に滔々と流れるやさしさと、くすりと笑えるユーモアのあるあたたかな連作中編集。
2012年05月20日
|
コメント(0)
|
な行の作家
|
読み終わった
(2012年05月25日)
|
今中先生(『極北クレイマー』)と、世良先生(『ブレイズメス1990』)と、速水先生(『ジェネラル・ルージュの凱旋』)のその後のお話。
拡大道州制や、医療制度改革など、現代社会の抱える病巣をエンタメの姿を借りながらもしっかりと描いているので、考えさせられる。
そしてなにより花房師長にびっくりした。まさかの!
2012年05月20日
|
コメント(0)
|
か行の作家
|
読み終わった
(2012年05月25日)
|
『月の裏側』を読んでから出直したい。
でも4編中3編が中国地方を舞台にしていて、それぞれ土地勘のある場所なのでテンションが上がった。
植田正治写真美術館はほんとにすき。
尾道もいいところ。
2012年05月15日
|
コメント(0)
|
あ行の作家
|
読み終わった
(2012年05月15日)
|
インターネットがやっと普及し始めた時代を舞台にしているのでいろいろとジェネレーションギャップを感じる。
あと意味もなく人が死ぬ小説はあまり好きではないので、すこし残念。
とりあえず「生理不順」を「生理不純」とする誤植はよくないとおもいます。
2012年05月15日
|
コメント(0)
|
か行の作家
|
読み終わった
(2012年05月15日)
|
ジェンダーのおはなし、なのか…?
とにもかくにもナオコーラさんのおはなしだなあ、という感じ。
突拍子もないことを淡々と書かれてしまうと、淡々と受け入れるしかなくなる。
さらりとした錦紗のような物語だった。
2012年05月15日
|
コメント(0)
|
や行の作家
|
読み終わった
(2012年05月15日)
|
久しぶりに好きだなあ、素敵なだなあと思った一冊。
東京の下町界隈で着物のアンティークショップを営む女性の恋のおはなし。
ひとつひとつの描写が細やかで、鮮明で。
それなのに、ゆるやかで臆病な、おとなの恋。
イッセイさんとの一度目のデートのところは思わず泣いてしまった。
でもだからこそ二度目のデートはすこし冗長に感じられてしまったのが残念で、星は4つ。
いつものことながら食べ物が美味しそう。
2012年05月15日
|
コメント(0)
|
あ行の作家
|
読み終わった
(2012年05月15日)
|
世良先生の過去話。天城という天才心臓外科医がゴージャスでバブリーで魅力的。
今まで読んできて結局スリジエハートセンターは建てられていないので、つまりそういうことなのだと思うけれど、それを今の世良がどう思っているかとか、天城の過去とか今は何しているのかとか気になって、それって次回作を読むまではさっぱりわからない。
そして踊らされるんだ…!
2012年05月07日
|
コメント(0)
|
か行の作家
|
読み終わった
(2012年05月07日)
|
桜宮サーガファンとしてはぜひ手元に置いておきたいオフィシャルファンブック。ぜんぶ集めたくなってしまうじゃないか…。完全に踊らされている。
2012年05月07日
|
コメント(0)
|
か行の作家
|
読み終わった
(2012年05月07日)
|
久里子シリーズ。人が死なないので安心して読めるミステリ。
前回(『賢者はベンチで思索する』)の無理に背伸びしている感じもなくてたのしめた。
ただ、2つめ・3つめの後半の謎は手抜きかなあとも思ってしまう。
もっとしっかり描き込める人だから。
2012年05月07日
|
コメント(0)
|
か行の作家
|
読み終わった
(2012年05月07日)
|
タイトル通り、心の哲学についての筆者の講義録。
心の哲学に関するほとんどすべてが網羅されていて、基本的な知識があれば「ああ、このことか!」と結びつくのも楽しい。
(でも、基本的な知識がないところはすごく難しかった、恥ずかしながら)
しかし、現在問われることの誤謬はデカルトからはじまり、回答は古代ギリシャ時代に提示されているなんて、哲学は因果な商売である。
2012年04月30日
|
コメント(0)
|
哲学
|
読み終わった
(2012年04月30日)
|






