元「80年代を拓く新しい文学の旗手」の主人公に、ある種の女性の代名詞にもなるような大女優の元妻。所謂セレブのオシャレでかっこつけた話かと思いきや、「父親」というものを考えさせられました。自分の父親、父親としての自分、父親のように敬愛する友達に、その子供たち。彼らにどう接していいのか迷うホーギーと一緒になって悩んでしまいます。幼い子供にとては絶対的なヒーロー。大きくなるにつれて欠点が見えてくるけれど、道しるべとして側にいて欲しい。母親とは違った役割ですよね。ソアの唱えるのは極端だとしても、世の男性にはもっと、男性であることの誇りや自信を持ってほしいと思います。もちろん年を重ねれば弱くなることもあるでしょう。あまりに自分が持っていたイメージと違ってしまって戸惑うかもしれない。その時には、父親の変化も受け入れられるくらいの大人にはなっていたいなと思います。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
海外小説
- 感想投稿日 : 2006年6月1日
- 読了日 : 2011年10月9日
- 本棚登録日 : 2006年6月1日
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