日に焼けた紙、シミがついた紙、縁が千切れて反り返った紙。ちり紙交換に出されてもおかしくない、ほとんど風化しかけてる、そんな紙でも見ているだけで歴史や来歴を想像して幸せになれます。透かしの入った便箋や、糸で編んだかのようなレースペーパーを見ていると、小さい頃の童話に出てきたのはこれのことだったのかと思いますし、辞書なんかも、歴史上の人物がこれと同じ辞書を持っていたかもしれないと感慨ぶかくなるし。たぶん古紙の実物があると紙ダニやら埃やらが気になるでしょうけど、見るだけなら害はないですから。残念ながらこの素材をデザインに生かすだけの美的感覚はないので、単純に図鑑やカタログとして楽しんでます。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
写真・イラスト・美術
- 感想投稿日 : 2012年1月8日
- 読了日 : 2012年1月8日
- 本棚登録日 : 2012年1月8日
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