レビュー by coutzさん
アーティストとして生きている中で、同時に心理カウンセラーを志して、心を扱う本をたくさん読みました。
その中でも「不幸な国の幸福論」は、身にしみた本の一つです。
7年前、アジア各国を巡っていた頃を思い出しました。
第三章「幸福は「しなやか」な生に宿る」を読んでいた時です。
以下、僕の体験です。
アジアで見かける多くの外国人(僕を含めて)は、裕福だからこそ、その地に降りたって、ここぞとおいしいものを平らげていました。
そのほとんどが、肥満体型で、現地の人のほとんどが普通かそれ以下にやせ細ってる。
食べ物に困っている国の中にいて、その場所で、私たちはぶくぶくと太っていて、とてもいけないことをしているような・・・
そんなことに気づいていきます
食べ物と同じように、これで充分と思えば、充分幸せなのに、「もっともっと」と思ってしまう。欲求は絶え間ありません。
そのことが本当に幸せなのか?
「不幸な国の幸福論」を読んで改めて気づかされました。
程よく、今日、食事にありつけたことで幸せを感じられる人もいる。
反対に、「もっともっと」とおいしさ、高級感、食べる量にたいして、絶え間ない欲求を発っし続ける人もいる?
(そのほとんどが先進国に人なんだけども・・・)
今の自分を幸せと思えなければ、新たな欲求がやってきて、自分はその欲求に従う生き方をしてしまいそうです。
自分がほしがればほしがるほど、弱者から結局は奪っているものもあると言うこと。
とりわけ日本では、現状維持、今の自分に満足するという考え方が情けないことのように言われることもある。
でも、この本を読んで、改めて思ったことが、
今を幸せに思いたい
ということでした。そして、新たな欲求に従わずに生きられることで、自分自身、なにに従うべきか、じっくり考えることができるのかと思います。
一読者として、著者 加賀乙彦先生には、お礼を申し上げます。
ありがとうございました。
登録日 : 2010年09月02日 09:45:09


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