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言論・出版の自由―アレオパジティカ 他一篇 (岩波文庫)についての目分量さんのレビュー


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言論・出版の自由―アレオパジティカ 他一篇 (岩波文庫) 31人が登録 ★3.64

著者: ミルトン  制作: John Milton  原田 純 
本 / 岩波書店 / 195ページ / 2008年02月15日発売

レビュー by 目分量さん

青少年健全育成条例改正関連   読み終わった  読了日 : 2011年01月01日  3  登録日: 2010年12月19日

「出版・言論の自由」「自由共和国建設論」の2編所収。

宗教改革の波がイギリスにも来て、共和国が建設された頃(17世紀)に刊行された論で、ここに展開されているのは、当時の具体的な状況に根ざした問題であり、また論の正当性のよりどころが、キリスト教的に正しいかどうかというところにあり、ここから普遍的なことを読み取るのは、私の手には余る。


「出版・言論の自由」
結婚や離婚というのは、教会が司るものではなく、個人的な問題であるということを述べた「離婚の自由」という本を出版しようとしたところ、検閲によって差し止められたため、出版の自由を擁護するため出版したんだか、議会で演説したんだかしたもの。

異論を封じ込めるのは真理にもとる行いである、検閲によって本来の目的は達せられないということを述べていたと思う。当時から、読書には悪に感染する危険があるとか、悪書からも思慮分別があれば学ぶことができるとかいうことは言われていたようだ。

言論の自由の黎明期とも言っていい時期だけあって、言論の自由の適用範囲は狭い印象(キリスト教の範囲内)で、理屈自体は単純に済んでいるように見えて、うらやましかった。ただ、適用範囲は狭いので、エロを子どもが見ることについて、ミルトン先生は、正しいキリスト教徒ではない、邪悪な行いだと言いそうだった。


「自由共和国建設論」
いったん共和制になったものの、打ち続く混乱に、王制に回帰しそうにある情勢を止めようとした論。

王制になれば、人々は奴隷のように扱われ、王たちは国民ではなく、自らに奉仕する。つい最近までそうだったのに、忘れちゃったのかよ。そんなだったから共和制になったんじゃんというような内容だったと思う。

当たり前だが、時代背景や党派間の対立関係が説明なく出てくるので、内容が把握しづらかった。こちらのほうは、当時の状況に、より影響された論を展開しており、やや極端な印象を受けた。 レビュー登録日 : 2011年01月03日


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