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2012-01-23T22:28:47+09:00
明治期における後宮の変化を、皇后付き女官長の目を通して描く、歴史小説。この時代背景の作品にはあまり見ることのない、宮廷側からの視点に特筆したという斬新さ。幕府側からの歴史を振り返りつつ読むと、非常に面白いです。旧習からの変化に戸惑いつつも、国母の教育係として真摯に応じていく様は、現代社会にも通じる姿だと思いました。最後にわかる「驚愕の真実」が、このややもすれば重厚すぎる作品を、ドラマチックに小説として昇華させています。
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カテゴリ:
歴史
- 感想投稿日 : 2012年1月23日
- 本棚登録日 : 2012年1月23日
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