ソフトウェア再利用ガイドブック―アーキテクチャ、プロセス、組織の変革による再利用ビジネス成功への道

  • シイエム・シイ (2000年12月26日発売)
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UMLの開発者3人(スリー・アミーゴス)の1人、ヤコブソンによる名著。

ソフトウェアというものが誕生してから現在まで、さまざまなテクニックやパラダイムが登場してきました。
それらのほとんどに共通する目的は、ソフトウェアを再利用可能にするということです。 
現在では、ソフトウェアのかなりの部分が再利用可能になっています。

この本によると、70%~90%もの再利用率を達成した事例もあるそうです。
つまり、単純計算だと、全く再利用されていない場合に比べて、変動コストはおよそ10%~30%で済んでいるということです。
もし本当なら、驚くべき数字です。
しかも、再利用はコストを下げるだけでなく、品質は上げるのです。

ただし、ソフトウェア再利用についても銀の弾丸は存在しないこともまた、わかっています。
ソフトウェアの再利用をビジネスとして成功させるためには、組織全体での体系的な取り組みが必要なのです。

この本では、高い再利用率を達成するために、経営者からプログラマーまで、組織内の全ての人が、それぞれの立場でどのように取り組めばいいのかが、詳細に解説されています。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ソフトウェア開発
感想投稿日 : 2010年6月6日
読了日 : 2010年5月29日
本棚登録日 : 2010年5月29日

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