津波と原発

著者 :
  • 講談社 (2011年6月17日発売)
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本棚登録 : 340
感想 : 57
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実はこれはある方の推薦図書ということでいやおう無く読んだのであるが、正直最初は自分の考えと相容れない部分があって読み進めていくのが辛かった。

ただ、先の震災に関して、津波の被害、そして原発事故に起因する放射能被害そして、恐怖。

色々な感情がおりまじった様子を赤裸々に書き記しているような印象を受けた。

ここに書かれていることは確かに、私たちが当時報道を通して知りえた情報とは毛色の違う、そして被害者の方の率直なそんなことが書かれている。

そして、2章、3章と章を追うごとに何故原発が受け入れられることになってきたのか、その悲しいまでの現実がしっかりと書き残されている。

今回の震災からほんの三ヶ月ほどで書籍化された、いわばリアルタイムな一冊だけに、これは一級の歴史資料として後に認識される可能性もある一冊である。

是非一度読まれたし。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション
感想投稿日 : 2012年3月8日
読了日 : 2012年3月8日
本棚登録日 : 2012年3月8日

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