いちいち家族に対して「チシャ、なんて、ちゃんと発音できないんだったらそんな名前つけるな」なーんてイライラしてるところなど、すごく10代っぽくて、リアル。わたしなら、楽しい仲間(ギャルたち)がいれば、そんなスローモーな女の子なんて無視してるかもしれないけど・・。
アマゾンで書評を読むと、いろいろ深いことを書いてあって、感心した。私は・・そこまでは感じなかったな。どうも女子高の話だと自分と比べてしまうところがあって、共感できたり共感できなかったりばかり気になって、全体のことが見えない。つい気になってしまう子っていうのは、やっぱりあって、そういう子に手を出すと、自分が作ってたワールドが切り崩されちゃう(その子の影響力が強ければ強いほど)、そういう脆さっていうのは、上手に描かれてたなあと思います。
ああ、難しい。
「柿本千佐、女子高の1年生。22歳のニイちゃんは元不良で無職、父さんは小学校教師でクソ真面目人間、母さんはお見合いでバツイチ堅物男と結婚した専業主婦。父さんはあたしに、修道女みたいなタイプを望んでいる。最近、いつも動作がスローな同級生・及川周子が気になってしかたがない。
『しゃべれどもしゃべれども』などで話題の著者による、ちょっと痛くて切ない少女たちの物語。」
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2008年12月22日
- 読了日 : 2008年12月22日
- 本棚登録日 : 2008年12月22日
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