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Cyberさんの本棚 > 日本ほど格差のない国はありません!


レビュー by Cyberさん

book   4

かつての輝きを失った日本に対し、叱咤激励するための本。それも、著者が女性とは思えないくらい、かなり強引ともいうくらいグイグイと引き上げるような本です。
麻生太郎氏の『とてつもない日本』と、方向性としては似ています。ただ、この本の著者は政治家ではなく評論家。なので、自分の考えを惜しみなく「これでもか!」というくらいに出しています。

こういう類の本は、日本国内の著者ではなく海外からの、特に知日派の方々が多く執筆されているのをよく見ます。日本人としては、それだけ多くの外国の方々が日本の現状を憂い、嘆き、そして取り戻そうと考えていることに素直に嬉しい反面、日本に住まう人たちにそういった動きが今もあまり見られないことに、悲しく感じてしまいます。
また、それらの著書は、押し並べて「今の日本は、かつての輝きを失ってしまっていること」「努力次第で、それを取り戻せること」「自分の手で、正しいことを考え抜き、行動すること」などが内容となっています。あとは、文中にどれだけ著者のパーソナリティが盛り込まれているか。

金氏の文章は、まさしく鋼。それも鋭利に研ぎ澄まされているような。人から見れば幸せとは言い切れない苦しい人生を歩んできた金氏だからこそ、自分を信じ、自分にとって正しくないことには敢然として立ち向かい、切り結ぶ。そして、外からの対抗勢力にぶつかっても揺るがない強さ。後半になるにつれて毒舌が更に尾を引いていくような気がしますが(汗)、妙に和らげに日本人を鼓舞するよりは、はっきりと、そしてビシッとした態度で臨むほうが一番だろう、と考えたのでしょう。

改訂版なので、若干内容に古い部分が少なからず散見されますが、本来日本人に問いかけるべきことは、今現在も共通していることだと思います。
「日本は本当にこのままでいいのか」。そう思われる方、ちょっと恐れ慄くような、怖い教師に向かって読むような感じですが、手にとって読んでみてはいかがでしょう。 登録日 : 2007年09月19日 22:27:50

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